近視手術で乱視も同時に矯正できる?——トーリック矯正の仕組みと対応範囲

ICL・レーシックでは近視だけでなく乱視も同時に矯正できます。乱視矯正の仕組みと対応できる乱視の強さの目安、事前に確認すべき注意点を解説します。

近視手術は乱視も一緒に治せるのか

近視矯正手術を検討している人の中には、近視と同時に乱視も抱えているケースが少なくない。結論から言うと、ICL・レーシックのいずれも乱視を同時に矯正できる術式が用意されている。ただし対応できる乱視の強さや矯正の仕組みは術式によって異なるため、事前に理解しておくと適応検査での説明が理解しやすくなる。

レーシックでの乱視矯正の仕組み

レーシックは角膜をレーザーで削って屈折率を調整する手術のため、近視の矯正と同じレーザー照射のプログラムの中に、乱視軸に合わせた非対称の切除量を組み込むことで乱視も同時に矯正する。角膜のゆがみ(乱視)の程度と軸の方向を正確に測定したうえで照射パターンを設計するため、術前検査では角膜形状解析が特に重要になる。

ICLでの乱視矯正——トーリックICLとは

ICLには、通常タイプに加えて乱視矯正機能を持たせた「トーリックICL」と呼ばれるレンズがある。レンズ自体に乱視矯正用の度数と軸が設計されており、眼内に挿入する際にその軸を正確な角度に合わせて固定することで乱視を矯正する仕組みだ。軸合わせの精度が矯正効果を左右するため、手術の技術力・経験がより重要になる術式とされる。

対応できる乱視の強さの目安

  • 軽度〜中等度の乱視(目安:1〜3D程度):レーシック・トーリックICLいずれでも対応可能なケースが多い
  • 強い乱視(目安:3D超):角膜の状態によってはレーシックでの対応が難しく、トーリックICLが選択肢になることが多い
  • 不正乱視(角膜の凹凸が不規則なケース):通常の乱視矯正では対応しきれない場合があり、より専門的な検査・術式の検討が必要になる

乱視矯正を受ける際の注意点

  • 軸ずれのリスク:トーリックICLは眼内でのレンズの回転(軸ずれ)が起こると矯正効果が落ちることがあり、術後の定期検査で位置を確認する
  • 乱視の度数によっては追加費用が発生することがある:通常のICL・レーシックより高額になるケースが多いため、見積もり時に確認する
  • 乱視の程度は経年で変化することがある:術前検査は複数回実施し、安定した数値をもとに設計してもらうことが望ましい

まとめ

近視と乱視を併せ持つ人でも、レーシックの非対称照射やトーリックICLによって同時矯正が可能なケースが多い。ただし乱視の強さや角膜・眼内の状態によって適した術式は変わるため、適応検査で乱視の軸・度数を正確に測定してもらい、自分に合った矯正方法をクリニックとよく相談して選ぼう。

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